第27回コンサルティング実務研修会開催レポート沖縄県不動産コンサルティング協議会
去る令和6年1月18日、沖縄産業支援センターに於いて、第27回不動産コンサルティング実務研修会を開催致しました。
本研修会は公益財団法人不動産流通推進センターの後援の下、公認不動産コンサルティングマスター(以下、マスター)の更新要件研修として認定を受けており、マスターのブラッシュアップを主眼に開催しておりますが、昨今は、 相続問題や物件の有効活用等の不動産コンサルティング業務に対する社会的ニーズも高まっていることから、マスターや賛助会員以外の方が多数、受講されました。
研修の第一部では、「宅地建物取引業者のための不動産コンサルティング活用講座」という演題で、 株式会社K-コンサルティング代表取締役の大澤健司氏が登壇され、総論として、不動産コンサルティング業務の定義から業務受注に至る経路、税理士や司法書士等の他業者との関係性から不動産コンサルティング業務の独自の捉え方について解説して頂き、各論として、「相続財産診断(ROA診断)」や、「遺言書作成」、「権利調整」等のコンサルティングサポート事例の紹介や、「自社のブランディング」や「独自セミナー開催による接触頻度を高める」ことによる業務受注の拡大手法について詳しく解説して頂きました。
研修の第二部では、「不動産コンサルティングマスター登録資格を活用する」という演題で、有限会社iホーム不動産コンサルティング代表取締役の金城久雄氏より統計データを基にした、マスターの役割や業務アプローチ手法について詳説して頂いた他、賃貸/売買業務の両側面からコンサルティング業務の必要性と既存顧客に対する「傾聴」姿勢の重要性についてご教授頂きました。
また、実際に、有限会社iホーム不動産コンサルティングへ業務を依頼したことのあるクライアントにもご登壇頂き、依頼者側の思いや考えについて体験談を交えながらお話して頂き、会場全体で「研修テーマ」を深く共有することができました。